名称: 大聖院(だいしょういん)
往訪日時: 平成20年8月15日(火)14時半ごろ / 2008年
住所: 広島県廿日市市宮島町210(〒739-0592)≫ Google Map で見る
最寄り駅: 「宮島桟橋」下車、 徒歩18分
駐車場: あり(数台)
営業時間: 8:00~17:00
休日: 年中無休(通年)
撮影: 可 (院内の指示に従ってください)
参照サイト: 宮島観光協会 / Wikipedia
拝観料: 無料
山号: 多喜山・滝山(たきざん)
院号: 大聖院(だいしょういん)
宗派: 真言宗 御室派
電話: 0829-44-0111
公式サイト: 宮島弥山 大本山大聖院
宮島 多喜山大聖院とは…
多喜山大聖院は、開基は大同元年(806)で真言宗御室派(総本山仁和寺)。平安時代に僧・空海が唐から帰国、宮島へ渡り弥山で修行なされ開基した。宮島で最古の歴史を持つ寺院である。水精寺(すいしょうじ)は古くに称されていた名で、宮島もしくは本州側のいずれかにあったのではないかと言われている。
仁王門
大聖院の入口(表玄関)となる「仁王門」ですが、現在の仁王門は昭和14年(1939)に再建され総欅作り。獏、龍、鳳凰、雲、如意宝珠の彫刻は繊細に彫られており、特徴なのは仁王像の上にある巨大な草鞋(ぞうり)と鈴付きの鈴の緒が垂れ下がっており、仁王像にお祈りできるようになっています。仁王像は良くある阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)からなりたっています。
大般若経筒(マニ車の石段)
摩尼車(マニ車)の石段は100段近くあり、境内まで繋がっています。
石段の真ん中には「大般若経筒(だいはんにゃきょうづつ)」があり、手で触ると回転します。筒には経典が刻まれており、回すことで経を読んだと同じ功徳があるとされています。
御成門
御成門(おなりもん)は、仁王門の次にある第二の門です。門柱には「真言宗御室派・厳島御室」と「弥山本坊・大聖院」と筆書きされた聯が飾られています。
仁王門から御成門まで約100段の石段がありそれなりの高低差があるため、振り向くと瀬戸内海と宮島の眺望が楽しめます。
観音堂
観音堂は昭和7年(1932)に建てられ、広島県内最大の仏堂になります。明治18年に明治天皇が観音堂の御所でご宿泊された所でもあるので「明治天皇行在遺跡」として看板が取り付けられています。また厳島神社の本地仏として「十一面観世音菩薩」が祀られています。
勅願堂
勅願堂は鳥羽天皇の勅願道場として創建され、大聖院の本堂となります。本尊波切不動明王が祀られているので「不動堂」とも呼ばれています。豊臣秀吉が朝鮮出兵前に必勝や海上安全を祈願したとも言われています。
摩尼殿
摩尼殿(まにでん)は弥山三鬼大権現の本坊御祈祷所です。
弥山三鬼堂に同じく、大日如来の化身である時眉鬼神(じびきしん)、虚空菩薩の化身である追帳鬼神(ついちょうきしん)、不動明王の化身である魔羅鬼神(まらきしん)の三鬼神を全国唯一でお祀りしています。下から見上げると屋根の造りが圧巻です。
万福堂
万福堂は八角の形をしており、別名八角万福堂とも呼ばれています。建物は池の中心に建てられており、お堂の中には宮島七福神(大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊)の木像が祀られています。
阿弥陀堂
阿弥陀堂では阿弥陀三尊を祀っています。2層の方形造りで、上段下段ともに高欄(欄干)が取り巻いています。大きさは人の大きさと同じくらいですが、木造ですが細部までしっかりと造られています。
大師堂
大師堂は大聖院の中で最古の建物で、真言宗の開祖、弘法大師空海が祀られています。
明治時代に火災により焼失し、その後に再建。厨子の箱は江戸時代後期のものです。